AEDに関するよくあるご質問
AEDの基本
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AEDって何ですか?
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AED(Automated External Defibrillator;自動体外式除細動器)とは、心臓がけいれんし血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になったとき、心臓に対して電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。
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どんなときにAEDが必要なのですか?
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倒れている傷病者に、意識がなく、普段どおりの呼吸がないときに、AEDを使用してください。
倒れている方が呼吸をしているかどうか判断に迷うときは、まずパルスチェッカーを使うことをお勧めします。 -
AEDが電気ショックが必要だと判断するのはどんなときですか?
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AEDは、心電図を解析し、心室細動と心室頻拍という不整脈の場合のみ電気ショックが必要だと判断し充電します。それ以外の正常な心電図や、完全に心臓の動きが止まっている心静止の場合には、充電をしない仕組みになっています。
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オートショックAEDとはなんですか?
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オートショックAEDとは、電気ショックが必要と判断した場合には、装置が自動で電気ショックを実施するAEDのことです。
日本光電はオートショックAEDとしてAED-3250をご提供しています。詳しくは以下のページをご覧ください。 -
AEDは誰でも使えるのですか?
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2004年7月、厚生労働省より「非医療従事者である一般市民が救命の現場でAEDを使用することは、医師法第17条には違反しない」との通知が出たことから、一般の方も使用できるようになりました。
AEDは音声ガイドに従うことで誰でも使用することができますが、心肺蘇生を含めた講習会を受講されることをおすすめします。 -
AEDを使用して、万が一亡くなられた場合、責任を問われることはないですか?
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2004年7月の厚生労働省通知により、救命の現場に居合わせた市民が救命のためにやむを得ず行った場合には、医師法上、民事上、刑事上、責任は問われないとされています。
AEDの購入・販売
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AEDを購入したい場合や、リースで導入したい場合はどうしたらよいですか?
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個人でも購入できますか?
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個人の方向けに、AEDの機器だけの提供だけではなく、いざという時にAEDを使える環境をご提供しています。詳細は下記のページをご覧ください。
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一時的にAEDを借りたい場合はどうしたらよいですか?
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日本光電では、AEDの短期レンタルを行っています。AED短期レンタルのご案内をご覧ください。
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AEDを販売・レンタルしたい場合はどうしたらよいですか?
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AEDは高度管理医療機器のため、高度管理医療機器等販売業・賃貸業が必要です。高度管理医療機器等販売業・賃貸業の取得については、全国の都道府県へ許可申請をしてください。
AEDを使うとき
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AEDに年齢制限はありますか?
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JRC(日本版)ガイドライン2010対応機器より1歳未満の乳児に対してもAEDを使用できるようになりました。未就学児(1歳未満の乳児を含む)へは小児用パッドを使用してください。小児用パッドがない場合には、パッドを貼る際に、パッド同士が触れ合わないように注意して成人用パッドを代用してください。
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AEDを使用できない環境はありますか?
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可燃性ガスや高濃度酸素がある環境では、爆発や火災を起こす危険性があるため、使用しないでください。
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AEDを使用するときの注意点はなんですか?
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AEDが心電図を解析しているとき及びAEDが電気ショックを流すときには、倒れている傷病者に絶対にさわらないでください。
AEDを使ったあと
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AEDを使用した後はどうしたらよいですか?
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詳しくは次の救命の準備ページをご覧ください。
- 電極パッドの交換
予備の電極パッドがある場合は、AED本体から使い終わった電極パッドを外し、新しい電極パッドを接続してください。
予備の電極パッドがない場合は、AEDを購入した販売店にご連絡ください。 - バッテリ残量の確認
診断パネルでバッテリ残量を確認してください。バッテリ残量が50%以上ある場合は、継続してご使用いただけます。バッテリ残量が25%未満の場合は、予備のバッテリのご購入をおすすめします。 - 救助データの取得
AED本体の内部メモリに、AED使用時の救助データ(心電図波形・イベント情報)が保存されています。救助データが必要な場合には、各機種専用のソフトウェアをインストールしたパソコンとAEDを接続して、救助データを取得してください。
- 除細動レポート表示ソフトウェア対象機種 ※オプション品
AED-2100/AED-2150/AED-2151/AED-2152/AED-3100 - レスキューリンクソフトウェア対象機種 ※付属品
AED-9100/AED-9110/AED-9200/AED-9231/AED-1200最新のレスキューリンクソフトウェアはVer.10.12です。
- 電極パッドの交換
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使用済みの除細動パッドの廃棄はどうしたらよいですか?
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各自治体のゴミ分別に従って廃棄してください。医療機関でご使用の場合は、医療廃棄物として処理してください。
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AED本体を廃棄するにはどうしたらよいですか?
AEDの保守・点検
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AEDの保守・点検はどうしたらよいですか?
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AEDは毎日、AED自身がAED本体・電極パッド・バッテリの使用可否の状態をセルフテストしています。セルフテストの結果をステータスインジケータ(緑=使用可能、赤=使用不可)に表示しますので、AED設置管理者の方はステータスインジケータを毎日確認してください。
また、日本光電ではAED定期点検契約をご準備しています。 -
電極パッドの交換はいつ行ったらよいですか?
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電極パッドは使用期限があります。使用期限が過ぎた電極パッドは新しい電極パッドに交換してください。また、救助に使用した場合も、1回使い捨てですので、新しい電極パッドに交換してください。
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バッテリの交換はいつ行ったらよいですか?
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AED-9000シリーズのバッテリ[X213]は、未使用の場合で待機寿命が約5年です。
AED-1200専用のバッテリ[X215C]は、未使用の場合で待機寿命が約2年です。
AED-2100(ステータスインジケータの周囲がオレンジ)専用のバッテリ[X212]は、未使用の場合で待機寿命が約2年です。
AED-2100(ステータスインジケータの周囲が紫)、AED-2150シリーズ、AED-2152のバッテリ[X216]は未使用の場合で待機寿命が約2年、 [X217]は未使用の場合で待機寿命が約4年です。
AED-3100専用のバッテリ[SB-310V]は、未使用の状態で待機寿命が4年です。
バッテリの残量は、AEDが毎日のセルフテストで確認をし、診断パネルに5段階で表示します。バッテリ残量が25%あるいは0%の場合は、新しいバッテリに交換してください。(※1)- 待機とは、装置にバッテリパックと電極パッドを接続し、ふたを閉じている状態。
バッテリの待機寿命は、設置環境や使用状況により短くなることがあります。それぞれの寿命を保証するものではありません。
- 待機とは、装置にバッテリパックと電極パッドを接続し、ふたを閉じている状態。
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使用済みのバッテリパックはどのように廃棄すればよいですか?
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廃棄に関する法律に従って廃棄してください。
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AEDのステータスインジケータが赤色で、AEDから「ピョッ」という音が鳴っているのですが?
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AEDに何らかの異常があります。フタを開けて、診断パネルにある要修理ランプ・パッド点検ランプ・バッテリ残量ランプで異常箇所を確認してください。異常箇所が分かったら、AEDを購入した販売店にご連絡ください。